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瓦のあれこれ

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Type of roof tile
瓦の種類

屋根材は大きく分類すると以下の5種類に分類できます。

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    粘土瓦

    粘土瓦は、粘土を瓦の形にして、高温で焼き上げて作ったものです。
    その中で、焼き上げる前に釉薬(ゆうやく、うわぐすり)をかけて、色を出すものが陶器瓦で、様々な色合いが出せ、変色もほとんどありません。

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    セメント瓦

    セメント瓦はセメントを主成分とした屋根瓦のことです。
    見た目を自由に成型できるため、陶器瓦と区別がつきにくく似ていますが、陶器瓦とは違い、年数が経つと色あせが発生します。

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    天然スレート(石)

    天然スレートとは、粘板岩を使用した屋根材です。粘板岩とは、地殻変動の変成作用によってできた天然の岩石のことです。
    天然スレートは、天然の岩石からできている屋根材、つまり天然素材を使用した屋根材なのです。

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    ガルバリウム鋼板

    ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンのめっき(膜)を施した薄い鉄板です。
    ガルバリウム鋼板をひとことで表すと、「耐震性や耐久性、価格を総合的に比べると最もバランスの取れた素材」です。 コストパフォーマンスに優れた屋根材であり、外壁材であるということです。

瓦の性能

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性能1
防水性能

本の平均的な年間降水量は1,500mm~2,000mmで多雨地域では4,500mm以上にも達します。ですから「耐水性」は屋根材の必須条件。
瓦は茶碗や皿と同様、陶器質でほとんど吸水しません。しかも陶器質特有の滑らかさで瓦表面の雨走りが良く、形状も雨を素早く流し落とすようにデザインされています。

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性能2
耐風圧性能

建築基準法により、構造計算規定が定められ、地域ごとに決められた基準風速に対応する施工方法が求められています。
「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を策定し、法令に準拠して風圧力や地震力に対し瓦の緊結等に必要な構造性能を明らかにし、確かな安全性を検証しています。

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性能3
耐震性能

瓦はほとんどが引掛桟瓦葺工法です。
瓦自体の軽量化・総重量の軽減を図るとともに緊結材で桟木に固定されるため、地震による落下被害が大きく低減します。耐震設計と併せて瓦屋根の耐震性は実物大モデルで実証されています。

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性能4
耐久性能

粘土瓦は、自然素材である粘土とゆう薬を高温(1130℃)で焼き締めた、表面がガラス質の被膜で覆われた陶器質の屋根材です。変色や変質が起こりにくく、時間が経過しても美しい外観を保つことができます。

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性能5
耐衝撃性能

屋根の基本性能の一つ、耐衝撃性能。この強さを示す基準がJIS規格の曲げ破壊強度。JISでは1500N以上と規定されています。
この1500Nは、人がジャンプして着地した時の荷重値約1500Nを基に決められています。屋根は工事時やアンテナ、ソーラーパネルなどの取り付けで人が上がります。踏み割れない強さを必要とします。

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性能6
防火性能

火事の飛び火による類焼を防ぐには、屋根材の耐火性能が重要ポイントです。
草葺き・板葺きの屋根が、瓦屋根へと移行してきた理由の一つがこの耐火性です。1,100度以上の高温で焼成される瓦は、建築基準法指定の安全な“不燃材”です。火事による屋根からの類焼を防ぎます。

ガイドライン工法

震大国・日本に欠かせない耐震工法の開発にむけて長年努力を重ね、巨大地震(震度7)にも耐える耐震工法が「ガイドライン工法」です。
一般の木造建築の場合、地震時にもっとも揺れの影響を受けやすいのが屋根の一番上の棟部分ですが、 こうした部分ごとの耐震実験や実物大の家屋による振動実験の結果を受け、 巨大地震の揺れにも対応できる工法となります。